Capital IdeasTM

Investment insights from Capital Group

Categories
outlook
2024年の見通し

投資環境の変化に備える


2024年に入るにあたり、先行きがかつてないほど不透明な局面を迎えています。景気後退か景気拡大か、インフレかデフレか、金利上昇か低下か、どのシナリオを取ってみても、それが当然の結論であるかのように論じる識者がいるはずです。


私は長期投資家として、より大きなトレンド、つまり次の1年だけでなく次の10年、あるいはそれ以上の期間にわたって影響を及ぼすかもしれない動きに注目しています。例えば、目先の天気予報を気にするのではなく、大規模な気候変動のように世界を変える可能性のある事象に目を向けたいと考えています。


そのような観点から、私たちが今日注目している問題をいくつかご紹介します。AI (人工知能) の急速な進歩は、企業のビジネスにどのような影響を与えるのか。AI競争で勝つのはどの企業なのか。風力、太陽光などの再生可能エネルギーは化石燃料に代わるエネルギー源となり得るのか、だとすれば実現までにどれくらいの時間がかかるのか。国債利回りが16年ぶりの高水準にある債券市場では、実質的なインカムが復活する歴史的な投資機会の始まりとなるのか。


その一方で、次のような波乱要因への警戒も必要です。政府債務の増加は経済成長率の低下につながるのか。米中関係の悪化が世界貿易にどう影響するのか。ウクライナやイスラエルでの紛争がより広域の争いに波及するリスクはどれほどか。米大統領選挙の年には、市場が大きく変動し投資家の不安につながるのではないか。


あらゆる疑問に答えられるとは言いません。それでも私たちやるべき仕事は、綿密なボトムアップのファンダメンタルズ調査を通じて、こうした疑問に対する答えを追求することです。気候変動のような重大な事象は市場の変動を引き起こす一方で、前例のない投資機会をもたらします。こうした局面こそ、アクティブ運用がより有効となるのです。



過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。投資の価値および投資収益は減少することも増加することもあり、当初投資額の一部または全部を失うことがあります。本情報は投資、税務もしくはその他の助言の提供、または証券の売買の勧誘を意図するものではありません。

個人に帰属する記述は、その個人の出版日現在の意見を述べたものであり、必ずしもキャピタル・グループまたはその関連会社の意見を反映したものではありません。特に明記がない限り、すべての情報は記載された日付現在のものです。一部の情報は第三者から取得したものであり、そのため、かかる情報の信頼性については保証いたしません。