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米大統領選で注目すべき4つのポイント
ジョン・ エマーソン
キャピタル・グループ・インターナショナル 副会長
レーガン・ アンダーソン
シニア・ヴァイス・プレジデント

2024年は世界史上最大級の「選挙の年」です。総人口およそ44億人を擁する世界76ヵ国で選挙が実施されます。


いくつかの国ではすでに選挙が終わっています。1月に投開票された台湾総統選挙では、独立派の候補者が当選したことから、緊張状態が続く中国との関係悪化につながる可能性があります。また、今後予定されている選挙の中には、趨勢がほぼ決まっているものもあります。例えば、ロシアのプーチン大統領が3月17日に再選を果たすであろうことには、ほぼ疑いの余地がありません。


11月5日には、米国の大統領・副大統領、連邦議会上院 (34議席) 、下院 (435議席すべて) の選挙が行われるほか、州議会や地方議会の選挙や、そして政策の是非をめぐる直接投票も多く行われます。


このような世界情勢を念頭に、ここ数世代で最も重要な選挙の一つになりそうな米国大統領選挙を左右する4つの問題について紹介します:


1. 「問題は (今も) 経済なんだ、愚か者め!」


1992年の選挙戦で流行した言い回しを引用するまでもなく、2024年の選挙で最大の争点となるのは経済問題です。景気後退はあり得るのか、インフレはいつ平時の状態に戻るのか、FRB (米連邦準備制度理事会) は利下げをするのか、家計はコロナ禍から立ち直ったのか、といったことが問われます。



ジョン・エマーソン   キャピタル・グループ・インターナショナル・インクの副会長。経験年数23年。2013~2017年、米国大使としてドイツに駐在。2015年、最も優れたノンキャリア大使として、米国務省より模範的外交官に与えられるスー・M・コブ賞を受賞。2017年、CIAメダル授与および米国海軍功労賞受賞。米国大使就任以前は、キャピタル・グループ・プライベート・クライアント・サービシズの社長を務めた。キャピタル・グループ入社以前は、クリントン大統領の次席補佐官として、経済会議の調整や、大統領と各国首長間の渉外を担当。GATT(関税および貿易に関する一般協定)ウルグアイ・ラウンド協定に関する議会承認獲得のため政権の取組を主導した他、中国の最恵国待遇措置の延長などに携わる。また、オバマ政権において、通商政策及び交渉に関する諮問委員会のメンバーも務めた。クリントン政権下でのホワイトハウス勤務以前は、ロサンゼルス市の共同主任弁護士、Manatt, Phelps, Rothenberg, and Phillips法律事務所のパートナーを務めた。

レーガン・アンダーソン  ガバメント・リレーションズ担当シニア・ヴァイス・プレジデント。経験年数23年。


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